第5回ヤマトマダラバッタ調査会と海浜性昆虫の観察会

 みなさま、おはようございます。昨日は晴天無風で絶好の「ヤマトマダラバッタ調査会」日和になり沢山のみなさまに参加者頂きありがとうございました。

 

 海浜性昆虫の観察会とヤマトマダラバッタ調査会の報告です。

2歳の子どもさんから80代の方まで幅広く参加頂いた人数は総勢63名でした。

捕獲した昆虫の種類と数は下記写真のメモで確認下さい。正式な報告は後日行います。

バッタ調査会のようす 幸せな一日だなあと

 子どもたちは一生懸命にバッタを追っかけていましたが、保護者の方や大人で参加の方の方がむしろ熱意が溢れんばかりでした。砂浜や植物と同系色のバッタが多いので、最初は見極めに苦労しましたが、目が慣れてくると、虫篭の中にバッタが集まり出しました。(写真は西口が撮りました、素人撮りで映えが少ないかもしれません。ごめんなさい。)

 会場では説明させて頂きましたが、夏の岐阜県豪雨や2度の台風や高潮の影響で砂浜の環境は激変していました。勿論動植物にも大きな影響があり果たしてバッタはいるのかと心配をしていましたが、予想以上の数で安心しました。自然の生き物はすごいですね。

 

虫かごに集めたバッタを水槽に移します

 バッタを掴んで水槽に移します。時々飛んで逃げるバッタもいます。バッタを掴む事が手慣れた子どもさんもいました。

同定後個体数をカウント

 二酸化炭素のスプレーでバッタの動きを止めて同定後個体数をカウントしました。その後放中しました。一番早くトノサマバッタが大空高く飛んでいきました。

 三重大学生物資源学部の学生さんにお手伝いを頂きました。ありがとうございます。

晴天無風、絶好のバッタ取り日和の一日でした。しかし、9月30日の台風による高潮でそれまでに打ち上げられた流木が砂浜奥まで流れ込みました。更に大量の砂が海浜植物を飲み込み辺りは白砂の浜になっていました。このような状況でどのような結果が出るか心配でした。

  1. マダラバッタ  72個体
  2. ヤマトマダラバッタ 48個体
  3. クルマバッタモドキ 22個体
  4. ショウリョウバッタ 18個体
  5. トノサマバッタ 13個体以上ベスト5です。その他 ホシササキリ・ツユムシ・クビキリギス・ツチイナゴ・オオハサミムシ・オナガササキリ・ウスイロササキリ・ツキアオカメムシでした。これまでの調査では、カワラハンミョウを確認していたのですが、さすがに今回の度重なる台風や高潮の後だったので、確認できませんでした。

純粋な海浜性バッタ(砂浜でしか生息出来ない)はヤマトマダラバッタだけです。今回得られたバッタはヤマトマダラバッタを除き、すべて内陸の草地にも生息する種です。簡単に言えばヤマトマダラバッタの比率が高いほど、良好な自然海岸といえると思います。(河北氏)

アサギマダラ確保 突然のサプライズ

 白塚海岸のセイダカアワダチソウの花にいた「アサギマダラ」をつかまえた河本さんが、蝶にマーキングをしてから空に放しました。

お昼は子どもたち向けに カレーと釜飯

終了後 それぞれの思いで海岸清掃。ありがとうございました。

 調査会は12時に終了しましたが、その後参加された方々がそれぞれに白塚海岸の清掃をしてくれました。ゴミを拾うみなさん。外来植物の除草作業をする昆虫の専門家のみなさん。カワラハンミョウ生息地域に残る大きな流木の撤去をするみどり共生のみなさん。ありがとうございました。

砂浜にあった骨の正体は

 砂浜にあった骨の正体は?

頭部の損傷が激しい為確定は出来ませんが、おそらく「マゴチ」と思われるそうです。